チカラあるものに

強大な力と厚い壁に立ち向かう少女が二人。香港民主化運動のリーダー周庭さんと16才の環境活動家グレタトゥンベリさん。 グレタさんの国連での演説 なまぬるい大人たちに対する一喝は同じくなまぬるく生きている僕もハッとさせられました。あの華奢なからだの少女のどこにどのようにしてあれほどの揺るがぬ強い信念が生まれ育まれたのか。驚嘆する思いとともにその強い信念があの場で拍手を送った大人たちをどれだけ動かすことが出来るだろうかと訝りもしました。大人たちの救いようのないほどの保身となまぬるさの厚い壁を突き破ることなど出来るのだろうかと。 先行きの見えない香港のデモの行方も気がかりです。香港に自由を。暴走する中国が今後世界に及ぼすであろう影響を考えるとそれは香港だけの問題にとどまらないでしょう。香港の完全な民主化を成就させるためには中国の土台そのものを揺るがす必要があります。そのためには香港に呼応する民主化運動の巨大な波が中国全土を覆うほどに巻き起こることが望ましい。また血が流れますね。しかし一党独裁の恐怖政治の元で手足をもがれた中国人民にはたぶんそれは無理でしょう。 このように強大な敵を倒すのは無理だろう 一人の少女の信念が大人たちを動かすことなど出来ないだろうという諦念の中にすでに僕自身のなまぬるさが表れているんでしょうね。 異端審問で火刑に処されたジャンヌダルクを誰も救うことが出来なかったように彼女たちを見殺しにしてしまう世界であれば世界は再び過ちの歴史を繰り返すことになるだろう。そんなふうに今日もなまぬるい酒を呑みながら僕は考えるのです。 （ただ考えるのですよ。手も足も出さない。役立たずの独り言🍂）