豚も飛べるはず

タイトルはリンゴスターが自らの労働者階級出身の出自を歌う②の歌詞から。 英国は今なお王室を頂天とするれっきとした階級が存在する社会。貴族などの上流階級は別にしてさすがに中流と下流との境界は曖昧になりつつあるようですがそれでも住む場所や家 購読する新聞や趣味なども階級によって違うようでそれぞれの階級別に棲みわけが出来ているそうです。それでも他人とは違うということを大事にするお国柄。上流階級が労働者階級を見下すということもなければ逆に労働者階級が上流階級を特に羨むということもなくお互いの存在を認めあいそれぞれ自らの立場に誇りを持っているようです。 ‘この眠ったように退屈なロンドンに俺たちの居場所なんてないぜ。金もない悪ガキの俺にロックバンドで歌う以外やることなんてあるかい？’⑧ 僕たちにとって英国階級社会の何よりの恩恵と云えるのはビートルズやストーンズを始めとする英国労働者階級の少年たちが生み出した魅力的な音楽でしょう。海の向こうの黒人音楽を屈託なく自らの音楽に取り入れていったその感覚は労働者階級出身ならでは と云えるのかもしれません。