Vaporwaveを無理やり固形化させた音楽「Hardvapour」

Vaporwaveから派生した音楽で、テクノ寄りの強いキックの音が鳴り響く。 －－Vaporwave。それは、人々に期待を寄せられるも、虚しいことにそれに答えられず、無下に処理されてしまった過去の残骸たちに対し、再び目を向け”昇華”させようとした活動の記録。それは慈愛の音楽。一方のHardvapourは、蒸気的に広がったその一種の現実逃避思想を、粗暴にも崩そうとする。サウンドは重く・硬く・強い。ゆえに非常に固形的で現実的な印象を与える。それは語る。重要なのは過去でも未来でもなく現在、今この瞬間なのだと－－－