迎えに来て…
と、一言のLINE。
どうしたんだい…
なんて野暮なことは聞かない。
急ぎすぎず、相手のペースを考えてこちらも用意を済ます。
下に着いたタイミングで、「車はいつもの場所」とだけ、LINEを返す。
既読はすぐに着くが、すぐには降りてこない。
黙って、ドアを開け車に乗り込む君。
シンデレラはもう帰る時間…
こちらの姫は何処へ…。
黙って走らせる。
街の灯りが綺麗なのに、浮かれない表情の君…
こんな時は、海がいい。
ハンドルをきり、目的地に急ぐ…
海に着くと、君はドアを開け車から先に降りた。
潮風が君を包む…
すると、振り向き私にハグをした。
行き先は正解だったようだね…
彼女は時にワガママになるんだけど、それでも私にとっては最高のシンデレラなのさ。
彼女がね …
耳元で…
「お腹がすいたね…」
だってさ。
また、ハンドルをきった…
いつも…
「音楽と共にあらんことを…」
from「oshiri ' s bar 」
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