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イギリス・スコットランド出身の俳優 サー・トーマス・ショーン・コネリー氏がお亡くなりになりました。 イギリス連邦に属する西インド諸島のバハマの首都ナッソーのご自宅で、30日から31日にかけて就寝中の未明に静かに息を引きとっていたそうです。 死因については、ご子息の俳優ジェイソン・コネリーさんによると 体調をやや崩していた…とだけで、詳しくは伝えられていませんが、 享年90歳のご高齢を踏まえると、ひとまず大往生と言ってもよさそうな安らかな最期ではなかったかと偲ばれます😔 (1930年8月25日 ~ 2020年10月30日または31日) 偉大な俳優に敬意を表して、ショーン・コネリー出演映画の特集をお送りします! 007ものは、拙プレイリスト 《年寄り集まれ》ショーン・コネリーは、007だってばよ😁 に収録したため、今回の追悼版より、割愛させていただきます<(_ _)> ①②『 SOS北極... 赤いテント 』(69年) 1970年9月8日公開 今世紀前半、世界を騒然とさせた《イタリア号遭難事件》を再現した70ミリ超大作。 製作は『ニュー・シネマ・パラダイス』(88年)のフランコ・クリスタルディ、 監督はカンヌ映画祭パルム・ドールの『戦争と貞操 Летят журавли 』(57年……後に『鶴は翔んでゆく』)のミハイル・カラトーゾフ。 出演は『ネットワーク』(76年)でアカデミー主演男優賞を受賞したピーター・フィンチ 『007』シリーズのショーン・コネリー、 『シベールの日曜日』(63年)のハーディ・クリューガー 《ルキノ・ビスコンティ》映画の《ミューズ》クラウディア・カルディナーレ 『わが命つきるとも』(66年)アカデミー主演男優賞受賞のポール・スコフィールド 16名の隊員を乗せた飛行船イタリア号が、北極探検中、極点に到達した後に遭難。 ウンベルト・ノヴィレ隊長(ピーター・フィンチ)はじめ奇跡的に助かった数名は、赤く染めたテントを張り酷寒に耐えながら国際救助隊の捜索を待つのだが、それは絶望的だった……。 その頃、探検史上最大の国際的救助活動がはじまった。 ノビレのもとの親友であり、いまや仇敵ともいえるロアール・アムンセン(ショーン・コネリー)もその一人だった。 彼は借金を精算してから、ギボー大尉のラタム号に乗り込んで、救助にむかった。しかし機は目的地にはつかなかった…… 列強各国が北極における権益を求めた20世紀初頭を背景に、極地征服の夢に憑かれた男たちの勇気と挫折が力強く描かれるソビエト / イタリア 合作映画。 後半の《幽霊架空裁判》が不思議な味わい…… 本作には国際版(121分)とロシア版(158分)とがあり、 国際版の音楽はエンニオ・モリコーネ作曲でディノ・アショッラのヴァイオリンソロとブルーノ・ニコライ指揮によるもの。 ロシア版の音楽はアレクサンドル・ザツェーピン作曲である。 日本では、ザツェーピン版が使われ 本プレイリストの①曲目は、『ワレリアの恋』の題名でヒットしました。 ③『ショーン・コネリー/盗聴作戦』(71年) 1971年10月16日公開 『狼たちの午後』(75年)のシドニー・ルメット監督作品 音楽は、クインシー・ジョーンズ大先生 10年の刑期を終えて出所した金庫破りのデューク・アンダーソン(ショーン・コネリー)は、恋人イングリッド(ダイアン・キャノン)が住むニューヨークの豪華マンションを訪れた。 金持ちが多く住むこのマンションのすべての部屋に強盗に入ることを思い付いたデュークは、表向きは実業家の暴力団のボス、裏で盗難品をさばく店主などを仲間に加わえていく。 しかし計画に加わった各人はFBIや税務当局などの監視下におかれ、盗聴されていた。それぞれの動きが筒抜けになる中、果たして計画の行方は…! ④『リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い』(03年) 2003年10月11日公開 アラン・ムーアとケヴィン・オニールによるコミック 『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』の映画化。 製作総指揮のショーン・コネリー、最後の主演作。 1899年、ロンドン。英国銀行が世界征服を企む鉄仮面のリーダー“ファントム”率いる謎の軍団に襲撃された。 一味は金品には手をつけず、古い海上都市の設計図面だけを盗んでいった。 危機感を感じた英国政府は世界大戦の勃発を防ぐため、冒険家アラン・クォーターメイン(ショーン・コネリー)に対抗チームの招集を依頼。 かくして、クォーターメインのもとに トム・ソーヤー(ショーン・ウェスト) 透明人間ロドニー・スキナー(トニー・カラン) ジキル&ハイド(ジェイソン・フレミング) ネモ船長(ナセールディン・シャー) 不死身の男ドリアン・グレイ(スチュアート・タウンゼント) ヴァンパイアのミナ・ハーカー(ペータ・ウィルソン) という強者たちが集い、7人の超人同盟“ザ・リーグ”が結成される…… スティーヴ・ノリントン監督の緻密でスローペースな撮影スタイルに対して、ショーン・コネリーが激怒し また、映画の編集を巡っても2人は対立! 結局コネリーの意見が採用されることになり、ノリントン監督はラスベガスでのプレミアをボイコット😤 プレミアに出席したコネリーは、監督の居場所を訊かれると 「精神病院にでもいるんじゃないのかね」と答え、 「誰か、私が好きな人について質問してもらえるかい? この映画のスタッフたちと働くのは、そりゃ楽しかったんだよ。彼以外はね」と付け加えたという。 映画もヒットせず、ノリントン監督は長期の沈黙期間を経ることとなり、 一方のショーン・コネリーもこれ以降、声のみの出演を除き映画に出演しないまま2006年に引退宣言をする事になります。 誰も得をしなかった映画 ⤵ ⑤『ザ・スタンド』(92年) 1992年7月18日公開 植物学者のロバート・キャンベル博士(ショーン・コネリー)は妻や助手と別れ、 アストン財団の援助を受けて一人アマゾン熱帯雨林の奥地で秘密の研究に没頭していた。 3年ぶりにキャンベルは新しい助手と分析器の補充を求め、それに応じてレイ・クレイン博士(ロレイン・ブラッコ)がやって来た。 実はレイは財団からキャンベルの研究内容を探ったうえで、援助を続けるか否かを判断せよという密命を帯びていた。 キャンベルはレイに癌の特効薬となり得る、この地域にしか自生しない花の研究をしている事と、財団が過去に自分の営利のため、村を1つ潰した事を語る。 最初はキャンベルに見下されて言い争いばかりしていたレイだったが、これを機に次第に打ち解け、彼に協力しようと決意する。 しかし、この地にも巨大道路開発の足音が近づいていた…。 ジョン・マクティアナン監督はかつて『プレデター』のロケを行ったブラジルの熱帯雨林が その後、開発されて完全に無くなってしまった事に衝撃を受けて本作を制作しました。 そんな熱意にもかかわらず、映画はコケ ⤵ ロレイン・ブラッコは第13回ゴールデンラズベリー賞最低主演女優賞にノミネートされてしまいました ⤵ しかし、ジョン・マクティアナン監督はショーン・コネリーについて 「ショーン・コネリーは、驚異的な原型のある粘土のようなものだ」 「様々な人になれる。典型的な大物になることもあれば、大変な変人にもなれる」 「どんな状況を設定しても、厳格で人を威嚇するような艦長でも、ボロをまとい、スニーカーを履いて熱帯雨林で研究を続ける老いた無頼漢でも 彼には人を引きつける何かがあるんだよ」……と ⑥『オスロ国際空港/ダブル・ハイジャック』(74年) 1976年6月19日公開 ノルウェーの首都オスロ。イギリス大使館ではテロリスト一味による占拠で一触即発の事態に直面していた。 一味は、ロンドンの刑務所に収容されている仲間を解放して飛行機でオスロに運ぶことと、自分たちを脱出させる旅客機を用意することを要求。 また彼らは、大使を人質として同行させ、空路脱出の途中パラシュートで降下する計画を立てていた。 イギリス軍は降下地点を察知するものの、その動きを読んだ別のテロリストたちが旅客機をハイジャック、 大使館占拠組と共に旅客機での国外脱出を図るのだった。 この暴挙を食い止めるべく、オスロ保安部長ニルス・タールビク(ショーン・コネリー)が奔走するが…。 監督は、『イワン・デニーソヴィチの一日』(71年)のキャスパー・リード 音楽は、《御大》ジェリー・ゴールドスミス ⑦『アンタッチャブル』(87年) 1987年10月3日公開 禁酒法時代のアメリカ・シカゴを舞台に、 正義のためにギャングのボスであるアル・カポネ(ロバート・デ・ニーロ)を逮捕しようとするエリオット・ネス(ケビン・コスナー)率いるアメリカ合衆国財務省捜査官たちのチーム「アンタッチャブル」の戦いの日々を描いた実録映画。 捜査チームの主任捜査官だったエリオット・ネスの自伝を基にしている。 主人公を助ける老警官ジム・マローン役のショーン・コネリーが第60回アカデミー賞助演男優賞、第45回ゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞し、《無冠の帝王》を返上しました。 また、主役のエリオット・ネス役に抜擢されたケビン・コスナーは、この作品での好演により、ハリウッド・スターの仲間入りを果たし、 隊員のジョージ・ストーン役のアンディ・ガルシアは、『戦艦ポチョムキン』(1925年)の《オデッサの階段》のオマージュ・シーンのアクションで注目を集め、そのキャリアスタートとなりました。 ついでに言うと、『ボディ・ダブル』の興行的失敗でハリウッドでは干された状態だったブライアン・デ・パルマ監督にも起死回生の大ヒット、断トツの興行成績で年間第6位のヒットを達成し、 全ての関係者に《win-win》になった作品となりました。 『リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い』とは対照的ですね。 ⑧『理由』(95年) 1995年7月1日公開 ジョン・カッツェンバックのベストセラーミステリー『理由』の映画化。 ある殺人事件の容疑で死刑の判決を受け、投獄されてしまった黒人青年ボビー・アール(ブレア・アンダーウッド)は、 8年後偶然同じ刑務所の中で真犯人と出会う。 彼は無実の罪を晴らす為、大学法学部教授のポール・アームストロング(ショーン・コネリー)に一通の手紙を書く。 調査に立ち上がったポールだが、調べて行くうちにこの事件の背景に隠された謎の存在に気づいていく……。 音楽は、『バットマンビギンズ』(05年)のジェームズ・ニュートン・ハワード
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