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2021年、注目の映画が公開されました! 2020年の第93回アカデミー賞で作品、監督、主演女優、脚本 、編集の5部門にノミネートされ、脚本賞を受賞した『プロミシング・ヤング・ウーマン』です。 エメラルド・フェネル監督は、イギリス人女性初のノミネート。 (この第93回アカデミー賞は、史上初 監督賞に女性監督が2人ノミネートされ、もう一人の『ノマドランド』のクロエ・ジャオ監督が作品賞を受賞) その大胆不敵な物語に共鳴したマーゴット・ロビーが製作に名乗りを上げスタート。 《ストーリー》 数年前までは医学部に通う “有望な若い女性(プロミシング・ヤング・ウーマン)” だったキャシー・トーマス(キャリー・マリガン)。 しかしある事件をきっかけに医学部を中退した彼女は、 カフェの店員として平凡な毎日を送っている。 その一方、夜ごとバーで酔ったフリをして、《泥酔》した女性を狙って《お持ち帰り》するオトコたちを《制裁》していた。 そんなある日、医学部時代の同級生ライアン(ボー・バーナム)にばったり会ったキャシー。 彼がする学生時代の話で、忘がたい事件を思い出す。 この偶然の再会こそが、キャシーに恋ごころを目覚めさせ、同時に地獄のような悪夢へと連れ戻すことになる……。 過去の悔いから、《ブレーキの壊れた》キャシーは、壮大な復讐劇を《昔の同級生》に仕掛けていく…… 《作品について》 ブラックユーモアたっぷりにスリリングな復讐劇とラブコメディを並行させ、 ジャンルレスムービーを誕生させたエメラルド・フェネル監督。 監督は、 「凶悪犯罪や残酷な暴力を描いたり、犯罪者についての映画を作る気はなかった。 暮らしの中にある文化に興味がある」 と語ります。 「学生だった10年前は当たり前だったけど、今考えるとひどいことが許容されていた。 性別関係なく自分の周りの人を見ても思い当たることが出てくる。 それらを集団として 許容してきた経緯を紐解いてみたかった」 と、この物語の着想について自身の体験や疑問がもとになっていることを明かしました。 さらに、本作に登場する男性たちについて 「悪者はいないという事は絶対に強調したかった」 「登場人物が過去に犯してきた過ちは、いつの時代も繰り返されてきたこと。 この映画の狙いは問いかける事。 物語の根底にある疑問は“誰もが許容してきたのになぜバツが悪いのか”」 と作品に込めた思いを熱く語りました。 その上で 「結末や主人公の使命に対する捉え方が人によって違うことはいいことだと思う。映画の後で意見をぶつけ合ってもらいたい」 と本作の意義への期待述べました。 この映画の主人公 キャシーは、手帳に制裁した数を記録し続けており、 その膨大な数は、それだけ男たちは泥酔した女性に軽率な行動をとっているわけで、 キャシーの学生時代の悲劇も含め、 明らかなセクシャル・ハラスメント、 ミソジニー(女性蔑視)という、 社会派のメッセージが貫かれています。 キャリー・マリガンは、 「私はいつも、他の人がその役を演じているのを想像して納得できれば、自分は演じません。 でも今回は、自分以外の俳優がキャシーを演じると思うと不安と怒りがこみ上げてきました」 と本作出演の経緯を語ります。 また本作の脚本を一読し、その場でフェネル監督に 「この役を演じたいと本当に思っている。でもエージェントにはまだ話してないの」 と話し、フェネル監督の気が変わる前にどうしても契約を結びたかったことを明かし、 「本作を観れば、数え切れないほどの感情を味わうことができる」と作品の魅力をアピールしました。 また、 「本作に挑む上で、あなたならどうするか?」 とフェネル監督から聞かれたそうで、 「その問いが本作のキャシーを形作っていると思う」と答えたそうです。 《音楽について》 使用される楽曲も、それぞれのシーンにふさわしいポップな選曲。 ドラッグストアで、キャシーとライアンが口ずさむのが、 パリス・ヒルトンの『スターズ・アー・ブラインド』。 セレブ人気が頂点を迎え、音楽にも進出したパリス・ヒルトンのファースト・アルバムからのシングルカット曲。 しかし、直後に飲酒運転で逮捕されるなど混乱を極めた時期でもあった。 エメラルド・フェネル監督は、「男性が歌詞を知っていたら、女性から好意をもたれやすい」というポイントでこの曲をチョイスしたといいます。 また、ウェザー・ガールズの大ヒット曲『ハレルヤ・ハリケーン』をデスバイロミーがカバーした『イッツ・レイニング・メン』も、 原曲は、《レイニング・メン=雨のように降ってくる男たち》、そんな男たちを“歓迎”している意味合いなのだが、 『プロミシング・ヤング・ウーマン』では、多くの男たちを受け入れるように見せかけ、撃退するという、明らかな皮肉として使われています。  『プロミシング・ヤング・ウーマン』の《キーアート》に使われているキャシーが看護師のコスプレをしたシーン。 そこで使われるのが、ブリトニー・スピアーズの『トキシック』の弦楽重奏バージョン。 ブリトニーの代表曲ともいえるが、ここには彼女がキャリアの中で男性たちに操られ、 なおかつ私生活で父親に虐待同然のことを強いられている事実と、その告発が重ねられている。 ポップスのアイコン的存在と、悲劇の素顔…… この関係は、『プロミシング・ヤング・ウーマン』の世界観と似ています。  ちなみにキャリー・マリガンはキャシーを演じるにあたって、エメラルド・フェネル監督から「聴いておくべき曲のプレイリスト」を受け取っており、その1曲が『トキシック』だったそうです。 そんなポップに仕上げた映画でも、問いかけは強烈です。 「加害者にとってはささいな事件だったかもしれないが、それで命を絶ってしまった人間の人生はどうなる?」 「加害者は、永遠に加害者なのか?」 「過去はいつまで追求されるのか?」 「過去を忘れている 彼らを制裁する主人公に共感出来るのか?」 「世の中は男社会で、許しがたいのか?」 学生時代のいじめに、今でも苦しんでいる人もいるでしょう。 この映画は、《逃れる事の出来ない》苦しみの昇華に感じます。 是非御覧になって、この映画の《問いかけ》を感じて下さいませ! 《使用曲リスト》(漏れあるかも😅) ◎『Boys (Droeloe Remix) 』 Performed by Charli XCX Charli XCXの「Boys」の曲をバックに、ダンスする中年男性の股間をアップで映すという、なんともなシーンから始まります。 ◎『Selenas』 Performed by Maya B ◎『2 Become 1』 Performed by Spice Girls ◎『It's Raining Men』 Performed by DeathbyRomy ◎『Drinks』 Performed by Cyn ◎『Nihilist』 Performed by MUNA ◎『Nothing's Gonna Hurt You Baby』 Performed by Donna Missal ◎『Petite Fille Amour』 Performed by Jacqueline Taïeb ◎『He Hit Me (and It Felt Like a Kiss) 』 Performed by Carmen DeLeon ◎『Can't Help the Way I Feel 』 Performed by Lily & Madeleine ◎『Uh Oh』 Performed by Cyn ◎『Prelude and Liebestod 』 Written by Richard Wagner Performed by Koninklijk Concertgebouworkest (as Royal Concertgebouw Orchestra) ◎『Downhill Lullaby 』 Performed by Sky Ferreira ◎『Ur Eyes』 Performed by BLESSUS ◎『Stars Are Blind』 Performed by Paris Hilton ◎『Endless Love 』 Performed by Joseph Trapanese and Max Davidoff-Grey ◎『Cardio Burst』 Written by Emanuel Kallins & Steve Skinner ◎『Lullaby』 From the MGM film The Night of the Hunter (1955) Written by Walter Schumann Performed by Kitty White ◎『Toxic』 Performed by DeathbyRomy ◎『Fuck Em Up Sis』 Performed by Renni Rucci ◎『Something Wonderful 』 Performed by Terry Saunders ◎『Pachelbel's Canon 』 Written by Johann Pachelbel ◎『Angel of the Morning 』 Performed by Juice Newton ◎『Last Laugh 』 Performed by Fletcher 《作品データ》 監督・脚本 エメラルド・フェネル 製作 エメラルド・フェネル トム・アッカーリー ベン・ブラウニング アシュリー・フォックス ジョシー・マクナマラ マーゴット・ロビー 製作総指揮 グレン・バスナー キャリー・マリガン アリソン・コーエン ミラン・ポペルカ 出演者 カサンドラ・トーマス(キャシー):キャリー・マリガン ライアン・クーパー:ボー・バーナム マディソン・マクフィー:アリソン・ブリー スタンリー・トーマス:クランシー・ブラウン スーザン・トーマス:ジェニファー・クーリッジ エリザベス・ウォーカー:コニー・ブリットン ゲイル:ラバーン・コックス ジェリー:アダム・ブロディ ジョー:マックス・グリーンフィールド ニール:クリストファー・ミンツ=プラッセ ポール:サム・リチャードソン ミセス・フィッシャー:モリー・シャノン ジョーダン:アルフレッド・モリーナ(クレジット無し) アル・モンロー:クリス・ローウェル 音楽 アンソニー・ウィリス 撮影 ベンジャミン・クラカン 公開 アメリカ 2020年12月25日 日本 2021年7月9日(限定公開)2021年7月16日 上映時間 113分
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