スコールが引いて暑くなると、エビかカニをニンニクとチリで炒めたやつとインディカ米を炊いやつか、炒めた麺を一緒に食べたくなってしまう…異国のラベルのビールでね。足下には野良猫(でも家猫と思われる)がすねをスリスリしてきて、ハエは揉み手で食事にあやかろうとテーブル周りから離れない。メニューは分からないから隣のテーブルを指さし、笑顔でよろしくお願いする。皿に残ったニンニクとチリは米にかけて食べる。汗がおでこを伝い眉毛を越えて目に入って来るけど、指にはべったりチリが付いてて手の甲で拭くのも怖いので肘なんか使うけど、何の役にも立たない。店のすぐ外にはバイクの行き交う雜音、排気ガスの濃い匂いが容赦なく店に入ってくる。さて、ここはどこなのか?店を出れば少しは鈍った頭を整理できるかも知れないと思ったりする。ポケットの中の萎れた札と硬貨をテーブルに出して、やっとモヤモヤしたものが頭の中ではっきりする。中南米、東亞、南洋、どこだろうとキミのシャツの襟が汗で首に張り付き、ボブ・マーリーが鳴っていれば、火のしっかり入ったエビ、カニ、を頂くに越したことはないです。殻を自分で剥くやつね。私の分もお願いね。剥くの面倒くさくなっちゃった。
…もっと見る