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説明文

日本編に次いで。さすが、海外編ともなると多彩な内容となりました。国による精神の自由の侵害などといった今日的で深刻な問題も多く、勉強になりました。 プレイリストのタイトルは、昨年(2019年)に開催された、愛知トリエンナーレの「表現の不自由展・その後」から採っています。 1. 作曲者自身が認めているとおり、共産主義的な主張を含んでいる。 反戦歌であるためイギリスではフォークランド紛争や湾岸戦争の時期にBBCは放送を規制したり、アメリカ同時多発テロ事件によるクリア・チャンネル社のメモにもリスト入りした。 2. 自宅での銃撃事件後、ロンドン亡命中に録音。愛情と結束の心からの表現と聖書的な出来事を複合。 3. ラップの先駆けといわれる。報道しない自由について言及。 4. ナイジェリア出身。黒人解放運動家にしてアフロビートの創始者。 「カラクタ共和国」とは、志を同じくして集まった仲間たちと共同生活を営み、自宅の周囲を高さ4mの有刺鉄線で囲んでナイジェリア政府と対抗して国家と称したもの。 通算12回も拘留され、公演から締め出されるなどの弾圧を受け、警察、軍隊の襲撃により祖母を亡くすなどの度重なる困難にも屈せず、音楽により闘い続けた。 5. 最近では香港の国家安全法(2020年6月30日成立)の騒ぎがあった中国。音楽においては、ラップの放送が政府により制限されている。その不倫騒動が規制のきっかけとなったと噂される人気ラッパー。 6. その暗い内容に感化され、自殺者が続出したため放送禁止になったとされる。しかし、科学的にきちんと因果関係を検証していたかどうか。時代的にもあやしいと個人的に思う。 7. ただ自分たちの好きな音楽を演奏し、真実の生を謳歌したいだけだったメンバーが治安紊乱罪で逮捕。 これを契機に「他者の自由のために立ち上がらなければ自分たちも自由を断念することになる」という機運が人々の間に芽生えた。 やがてそれは基本的人権を擁護しようという運動に繋がり、強固な「ポスト全体主義」体制に風穴を開け、「ビロード革命」を成し遂げた。 地下活動の中心人物で、チェコ共和国初代大統領となったヴァーツラフ・ハヴェルは一貫して次のように説いた。 我が身の保身や安定と引き換えに倫理や尊厳を売り渡すことなく、思考停止の状態を抜け出して、良心に恥じない誠実で責任のある仕事を地道に続けること。 そうした人間が一人、また一人と増えていき、互いにつながりあっていったとき、立ちはだかる分厚い壁が揺らぎ始める。 8. ベトナムの音楽家、政治活動家。ベトナムのレディ・ガガとの異名も。 女性に対する暴力の社会的受容を批判するなど、自国の女性の権利とLGBTの権利を向上させた。また、ベトナム政府のインターネット検閲に協力したことでFacebookを批判。 国会議員立候補申請をした頃から、警察によるコンサート襲撃など、公式の迫害の対象となった。本アルバムでは、ヨーロッパツアー後、ハノイのノイバイ国際空港に8時間拘留され、アルバムすべてのコピーが当局によって没収された。 2018年、アムネスティインターナショナルは、Khôiをその年の「従うべき12人の刺激的な人権活動家」の1人に指名。また、民主主義の活動が認められ、創造的異議申し立てでVáclavHavel賞を受賞。
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