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日々ライブハウスを駆け巡る、AWA MOSH PITクルーが毎月素晴らしかったアクトをライブレポと一緒にお届け🔥 2021年6月もAWA MOSH PITクルーは多くのライブをチェック。その数、28アクト! 一日も早く制限なく皆でライブを楽しめる日々が戻ってくることを願い、ライブハウスやアーティストへのエールも込めて、今月もこのプレイリストをお届けします。 ライブレポから当日の熱気やバンドの魅力を感じてもらえたら嬉しいです☺︎ 📝AWA MOSH PITクルー ライブレポ 6/3(木) SUNNY CAR WASH@TSUTAYA O-EAST :P青木生誕祭『ポンコツの日55』に出演。2020年に活動再開を発表するも、コロナウイルス蔓延によりライブができない状況が続き、先月5月よりライブ活動を再開したばかりである。まだまだ荒削りな演奏ではあるが、魂で歌を届けてくれる姿に変わりは無く、サニカーの音楽を心待ちにしていたファンたちの喜びに全力で応えていた。「ポンコツの日」というイベントらしくカポを忘れてしまう可愛らしい一面も。SUNNY CAR WASHがライブハウスで音楽を鳴らしているということ、それだけで胸が熱くなった。 6/3(木) 東京初期衝動@TSUTAYA O-EAST :P青木生誕祭『ポンコツの日55』に出演した東京初期衝動。ワンマンでは前説を務め、ツアーの運転手も務めるP青木の生誕祭ということでメンバーたちも燃えていることがひしひしと伝わってきた。PAさんに「耳が壊れるくらいの爆音で」と要求するだけあっての圧倒的爆音でのライブで心の壁をも壊してくれる。先日のライブで踵を骨折したVo.しーなちゃんは松葉杖を振り回し、服を脱ぎ、水を自らかぶるなど最高にロックなライブパフォーマンスを披露。私たちの中にある"初期衝動"に訴えかけてくる凄まじいライブであった。 6/3(木) teto@TSUTAYA O-EAST :P青木生誕祭『ポンコツの日55』に出演。昨年も配信でお祝いした彼らにとってこの日はとても大事な日になっているのであろう。それを体現するかのような、まるでP青木に出会った頃にタイムスリップしたかのようなレアなセットリストにフロアの熱も最高潮になり、皆衝動にまかせて拳を突き上げる。『ロックバンドのことを頭の片隅に置いてくれるだけで嬉しい』とVo.小池は話していたが、私たちの中でtetoはとても大きな存在であることは間違いないと確信できる圧巻のライブであった。選曲はP青木がリクエストした「散々愛燦燦」で! 6/4(金) TENDOUJI@TSUTAYA O-EAST :20台程のブラウン管テレビに囲まれたステージにメンバーが登場すると「YEAH-SONG」で開演。曲名のロゴがシューティング的にスクリーンに映し出される演出に心が躍る。コロナ禍でも集まってくれた観客に向け、彼らしい言葉で感謝を告げるシーンは胸にくるものがあった。全身全霊の16曲でフロアを大いに揺らしてメンバーは一度去るが、会場はアンコールの拍手。そして、迎えたアンコールではなんと東京公演だけのゲストとしてTHE BAWDIESのROYが登場。『僕が好きだったから誘わせた感じ』と主張し、TENDOUJI愛をマシンガントークで語り、コラボ曲「CRAZY」を披露。魂のこもったシャウトを響かせ、『普通の男の子に戻ります』と言い残して颯爽とステージを後にするのだった。『「MONSTER」は自分のことを変だと思ってるけど隠して生きている人、音楽が好きな人たちに向けて作ったアルバムです!規制はあるけどまた生きてお会いしましょう!』そう言ってライブを締めくくった。ライブが素晴らしいバンドだからこそ、コロナ明けにライブハウスで再会できる日が待ち遠しい! 6/7(月) THE TOMBOYS@下北沢SHELTER :現体制ラストワンマンショーの東京編である『NEVER FORGET KINDNESS ~Thank you Non! in TOKYO~』を開催。10年間共に走り続けてきた のん(Dr.)の花道を飾るライブとなったこの日。小中学生からの幼馴染である4人の関係性だからこそ生まれる楽しくて魅力的な空気感はこの日も健在であったが、序盤から涙を浮かべるシーンも。『のんさんと過ごした時間はどれもかけがえのない宝物です』と述べ、共に音を鳴らすことができるライブの一秒一秒をとても大事に嚙みしめていた。選曲はライブハウスを感動的な空気で包み込んだ、のんに向けて作った楽曲「だいだい」で! 6/8(火) Halo at 四畳半@TSUTAYA O-EAST :ハロ活動休止前のラストワンマン。1曲目の「星巡りのうた」からフルスロットルで、とても活動休止するバンドと思えない熱量を見せつける。中でも「悲しみもいつかは」は印象的で、この曲の "たった一節で 君を救うから" のフレーズがまさにハロが体現してきたことだ。最後に『どんなに…どんなに深い悲しみであっても、それをいつかあなたが愛せますように』と言葉を添えるのだった。MCでは地元のお世話になった人たちへの感謝を伝える。『ひとつの節目を迎えるバンドが何を歌えるんだろう。今まで歌ってきた曲が捻じ曲がって伝わってしまわないか。ライブが出来るのは嬉しかったけど怖くもなった。』Vo.渡井翔汰はそう本心を語る。『でも活動休止が決まっても受け止めてくれる人がいることが僕らにとっては幸せなことで。活動を止めたとしても皆に渡したいもの伝えたいことは何一つ変わりません…心から伝える!』そう力強く話してからの「イノセント・プレイ」はまさにベストアクトだった。メンバーは涙を浮かばせ、鼻をすすりながら、その時が近づいていることを実感していくがVo.渡井は気丈に話す。『Halo at 四畳半という存在があなたの人生のたった一瞬でも仲間に入れてもらえたのがとても誇らしいことだと思ってます。Halo at 四畳半に出会ってくれてどうもありがとう!』そして、アンコール最後のナンバーは締めくくりの定番「シャロン」。ハロが歩んだ9年間の歴史。一度それは止まることになるが、彼らが生み出した音楽はこれからも多くの人の背中を押していく。 6/10(木) BBHF@新木場STUDIO COAST :"コロナが無かったら存在していたであろう未来に戻ろう"という想いを込めて「BACK TO THE FUTURE」とタイトルを冠した、BBHFにとって1年半ぶりの有観客ワンマンライブ。2020年屈指の名盤「BBHF1 -南下する青年-」からの楽曲はもちろん、前身バンドGalileo Galileiの楽曲も披露。失われた年月を取り戻すような豪華なセットリストで幅広い世代のファンの話題を集めた。本編ラストナンバー「太陽」で尾崎雄貴が歌った“前の時代の 氷河を溶かして”という詞がライブのコンセプトと共振してエモーショナルに響いたのが特に印象的。様々な時間軸を行き来しながら現在のバンドの充実ぶりを示した一夜だった。 6/10(木) Crispy Camera Club@下北沢SHELTER :『SHELTER presents THE REAL THINGS vol.44』に出演。対バンのONIONRINGとは付き合いが長いとのことで、リラックスした雰囲気の中、Crispy Camera Clubの優しい雰囲気が存分に伝わってきた。オルタナポップ感のあるバンドサウンドとメロディに、Vo./Gt.のミサトの力強い歌声が乗り、心に響いた。 6/10(木) ONIONRING@下北沢SHELTER :『SHELTER presents THE REAL THINGS vol.44』に出演。対バンのCrispy Camera Clubとは旧知の仲だけどツーマンは初。メロディックパンクバンド直球のストレートなメロディと歌詞がフロアを熱くさせる。『歌うのが好きで、爆音を浴びるのが好きで、ライブハウスに立っている。みんなもライブハウスが好きで集まっている。そんなみんなの好きな場所に居られる喜びを改めて感じた。』のMCにライブハウス好きの一人として拳を上げて応えた。ライブ終盤に披露された「Summerend」は、ONIONRINGの初ツアーがこれほどまでに楽しいものなのかと感じた時に書いた曲。ライブハウスで聴く楽しさを改めて感じた時間だった。 6/10(木) tambi@渋谷LUSH :レコ発直前無観客配信ライブを開催したtambi。記念すべき1st E.P.「街の中で」のリリースを控えた彼らの"今まで"と"これから"が凝縮された素敵な時間に。歌詞の情景を空気や温度感そのままに想像することができるあたたかい楽曲を次々と披露。彼らの楽曲は、私たちの何気ない日々に優しく寄り添って彩りを与えてくれる。初のタワレコ展開や名古屋でのレコ発開催など嬉しい発表もあり、今後の彼らの躍進を確信できるライブであった。 6/11(金) シャンプーズ@新宿Marble :シャンプーズpresents.「光る街」リリース記念スリーマンイベント『躍進』を開催。対バンで出演してお祝いしてくれた南無阿部陀仏とマイアミパーティのアツいライブに刺激されたかのごとく、いつにも増しての全身全霊の全力パフォーマンスを披露。どこか哀愁さと繊細さを持ち合わせている彼らのライブでは感情が突き動かされる。『これからはバンドとしてもっと色々面白いことをやっていきたい!前に前に進んでいきたい。』と話していたように、8月に下北沢での主催サーキットの開催を発表!シャンプーズらしく爆裂で進み続ける彼らから目が離せない! 6/16(水) ЯeaL@下北沢SHELTER :『SHELTER presents THE REAL THINGS “ vol.45 -シェルター店長ヨシムラ生誕祭 明後日が誕生日-』に出演。1年半ぶり、2度目のSHELTERのステージに立ったЯeaL。この日はSHELTER店長の義村さんの生誕祭企画。ЯeaLから「等身大の音楽を届けることがプレゼント」と攻めのセトリを披露。その熱いステージに呼応するかのように、フロアには常に拳が付き上がる熱い盛り上がりとなった。 6/16(水) Bentham@下北沢SHELTER:『SHELTER presents THE REAL THINGS “ vol.45 -シェルター店長ヨシムラ生誕祭 明後日が誕生日-』に出演。ЯeaLとの対バンは初めてで、コロナ禍でなければ打ち上げとかで仲良くなりたいと話したMCを聴いて、バンド同士の繋がりもコロナ禍以前から変わったことなんだと感じた。そんなコロナ禍に対して『バンドもきつい、ライブハウスはもっときつい。今までのようなライブを取り戻すことはできないかもしれない。だから新しいことをしていく。だから、バンドもライブハウスも優しく暖かく見守っていてほしい』というMCに心がグッときた。そんなBenthamからの想いはアンコールの1曲「僕から君へ」で強く感じた。 6/19(土) ハンブレッダーズ@Aichi Sky Expo :『FREEDOM NAGOYA 2021 -EXPO』に出演。2018年から出演しているこのイベントだが、昨年中止のリベンジに燃えるステージに感じられた。リハから彼らのキラーチューンである「DAY DREAM BEAT」を披露し、会場の空気を支配。どんなときでも弱い僕たちに寄り添って、優しいフレーズをのせた音楽を届けてくれる彼らにしか生み出せないあたたかいパワーを全身で受け取ることができた。『ヘッドフォンの外にも宇宙はあるんだって知ってもらえたら嬉しい。次は必ずライブハウスで!』と話した。"弱者の為の騒音"をこれからも掻き鳴らしてほしい。 6/19(土) シロとクロ@下北沢ReG :下北沢歌ものロックバンドサーキットイベント『7秒とロック』、下北沢ReGのトッパーを飾ったシロとクロ。『今は、前まではなかったステージとフロアとの物理的な距離(ディスタンス)が出来てしまったけど、軽く飛び越えられる音楽を届けていく』と力強いMCの通り、攻めのセトリを披露。会場も入場規制がかかり、フロアで拳が突き上がる光景は圧巻だった。『ライブハウス、バンド、お客さん、そこで音が鳴って言葉が届いている。それだけでいい。』という言葉に、観客みな改めて音楽が好きで良かったと実感できる時間だった。 6/19(土) ヨイズ@下北沢WAVER :下北沢歌ものロックバンドサーキットイベント『7秒とロック』、下北沢WAVERのトッパーを飾ったのはヨイズ。『イベントコンセプトの通り、7秒で恋に落ちるような音楽を届けていきます』というMCの通り、「アイノウ」の歌い出しを聴いて一瞬でビビっと心に届いた。 6/19(土) Bye-Bye-Handの方程式@下北沢MOSAiC :下北沢歌ものロックバンドサーキットイベント『7秒とロック』、下北沢MOSAiCに登場したBye-Bye-Handの方程式。熱いライブはもちろんのこと、MCの言葉も心に残った。『6時間かけて、みんなの30分と"7秒"を奪いにくる、ロックは不器用だけどそんなところが僕たちは好き』と話す。観客もみな同じ想いで出会いに行ってるんだなと満杯のフロアを見て思った。そして最後のMCでは『寝る間も惜しんでやりたいこと、それが僕たちにとってはロック。みんなにもそういうものや人を見つけて欲しい』筆者もライブハウスに行くことやロックバンドに会いにいくことがそれであり、バイハンから勇気をもらえたのであった。 6/19(土) 黒子首@下北沢WAVER :サーキットイベント『7秒とロック』に登場。Vo/Gtの堀胃あげはが小さな身体で担ぎ奏でるアコギの音色がアクセント。シンガーソングライター然とした歌声と、トリッキーな楽曲との世界観とのギャップが印象的。曲によってはハスキーな声質になることもあり、囁くような歌声と張るときの違いにも惹きつけられる。Baみと、Dr田中そい光のリズム隊も安定感抜群で、ジャズバーで熟練の演奏を聴いているような心地だった。7月末の初の全国流通盤も楽しみだ。 6/19(土) the pullovers@下北沢近松 :サーキットイベント『7秒とロック』で近松のステージに立つthe pullovers。これが初のサーキットイベント出演ということだったが会場は観客で溢れていた。最新EP収録の「儚い」でライブを始めると一気にCettiaの歌声が会場を包んでいく。続く「けだるい」は音源より少しゆったりとしたテンポで丁寧に言葉を届ける。そこから未発表曲を続けるだが、この新曲たちの出来が素晴らしく、Gt.佐々木理久のギターのアプローチも明らかにこれまでのthe pulloversと違った。Vo.Cettiaも声色を使い分け、時折しゃがれたような声を出すシーンも。バンドの進化を感じられるパフォーマンスだった。終演後、物販で新曲の感想を伝えると『まだまだ良い曲が出来ている』と嬉しそうに話していた。これからの活動にも期待だ。 6/19(土) あるくとーーふ@下北沢ReG :サーキットイベント『7秒とロック』に長野県諏訪出身のポップ・バンド、あるくとーーふが登場。ボーカル、ドラム、鍵盤が女子という珍しい編成の5人組バンド。1曲目「カラフルカラフル」から利佳子(vo)のガーリーな歌声と鍵盤の音色でポップネスを爆発させる。利佳子の歌声はキュートな楽曲ではもちろん魅力的なのだが、「悪役のはなし」のようなダークな楽曲では歌声に張りが出て、そちらもかっこよかった。MCでは、コロナ禍になって観客と顔を合わせてライブが1回もできていなかったこと、こうして歌を歌えることをほんとに嬉しいと語る。曲と曲を鍵盤が繋ぐのでライブとしてのまとまりが非常に良く、若いエネルギーに満ちたあっという間の30分だった。選曲は観客みんなで手を上げて盛り上がった「ハニーレモン・ジンジャー」で! 6/19(土) YENMA@下北沢MOSAiC :下北沢歌ものロックバンドサーキットイベント『7秒とロック』の終盤戦、下北沢MOSAiCに登場したYENMA。「シャンデリア」の演奏時のステージとグルグル手を回すフロアの一体感がとても楽しかった。その一体感のまま、新曲「炎天下のサイダー」を披露。弾けるサウンドと爽やかなメロディが会場内を包み込んだ。 6/19(土) harue@下北沢WAVER :下北沢歌ものロックバンドサーキットイベント『7秒とロック』の終盤戦、下北沢WAVERのトリ前を飾った、harue。Vo.円Doの可愛さと懐かしいロックサウンドの融合が新鮮。80年代/90年代の女性ロック歌手のような妖艶さもあるステージングが新たな発見だった。熱いセトリの最後を飾った「僕なりの青春」は、harueの原点でもあるけど、青春ロックという軸を今後も象徴する曲だと改めて感じた。 6/23(水) なきごと@Shibuya eggman :『murffin night -EXTRA- 2021』のトッパーを飾った、なきごと。この日は同期のosageと先輩のthe quiet roomとのスリーマン。ライブ開演前に、3組でじゃんけんをしてお互いのバンドTシャツを交換する様子がTwitterにあげられていて、なきごとは先輩のthe quiet roomのTシャツを着て登場。最後のMCにて「コロナ禍になってほぼ1年半で、自問自答を繰り返してきて、考え方が変わった。何もかもが不正解で、何もかもが正解。教科書や参考書には載っていない生き方、それは自分の生き方を貫くことが正解なんじゃないかと思うようになった。だから歌を歌いたい、直接あなたの悩み事を聴けないけど、音楽を通してあなたに寄り添えるバンドでありたい。最後にあなたに寄り添う1曲。』というMCからの「深夜2時とハイボール」に感無量だった。演奏後『また音楽の力を受け取りたいとき、バンドはライブハウスで待っています!』の力強い言葉に勇気をもらった。 6/24(木) SUPER BEAVER@LINE CUBE SHIBUYA :2月から始まったツアーもこの日がファイナル(振替公演除く)。ここ、LINE CUBE SHIBUYAになる前の渋谷公会堂のステージにSUPER BEAVERが初めて立ったのが15年くらい前。そこから一貫して変わらないのが、全力で"あなた"を想い歌う本気のライブ。コロナ禍で以前とは状況が変わってしまったけど、私たちがビーバーに会いに行き、ビーバーが私たちに会いに来てくれるというかたちは変わらない。これがSUPER BEAVERが立ち止まらずにライブを続ける理由なのだと感じられるライブだった。 6/26(土) Saucy Dog@ぴあアリーナMM :「LOVE MUSIC フェスティバル 2021」にSaucy Dogが登場。この日の1曲目を飾ったのは「シーグラス」。音源よりBPM早めで爽快感の増したサウンドで一気にサウシーの世界に引き込む。Vo/Gt 石原慎也の歌声は張りがあり、ファルセットも綺麗で思わず聴き惚れる。Dr.せとゆいかのコーラスも楽曲に繊細さを加え、スリーピースとは思えない鮮やかなバンドサウンドを展開していく。『声が出せない時期ですが、(静かだからこそ)みんなが拍手で楽しい気持ちを伝えてくれるのが聞こえてきてすっごく嬉しいです!』とせとゆいかが話すとやさしい空気が流れる。Vo.石原の『あなたに歌います!ゴーストバスター!』の一言で始まった「ゴーストバスター」は所々で歌い方もライブ用にアレンジし、よりロックな印象に。歌詞がまるでコロナ禍で蹲る全ての人への応援歌のように聴こえ、素晴らしいアクトだった。ライブ後は3人で深々と観客にお辞儀。そんな真摯な彼らだからこそ鳴らせる音が詰まった40分だった。 6/26(土) 緑黄色社会@ぴあアリーナMM :「LOVE MUSIC フェスティバル 2021」に緑黄色社会が登場。インディーズ時代の楽曲「またね」でライブはスタート。Vo.長屋晴子の説得力のある歌声はこの日も伸びやかに会場を包み込む。『Love music初登場時に演奏したのが「またね」だったから1曲目に演りました!懐かしかったね』とMCでGt.小林が話す。『「またね」のときはテレビに呼んでもらえることなんてなくて…居場所を作ってくれたのがLove music』と長屋もMCで番組への愛を語った。中盤の「Shout Baby」では歌い始めをアカペラで始めるライブならではの演出。数年前とは比べられないほど、歌も演奏もどっしりとしてスケールの大きさを感じさせたライブ、最後は「Mela!」。燃えるような赤い照明が徐々に緑黄色に変わりカラフルに彩っていく。サビ前ではクラップ、サビでは拳を上げ、"ラララ"の部分では会場が一体となって手を振る。ライブで盛り上がる要素が全て詰まったキラーチューンで迫力のライブを締めくくった。 6/26(土) Creepy Nuts@ぴあアリーナMM :「LOVE MUSIC フェスティバル 2021」のステージにCreepy Nutsが登場するとスタンドの観客も一気に立ち上げる。ライブは「板の上の魔物」でスタート。ラップとべしゃりが楽器であるR-指定はバンド以上に縦横無尽に会場を盛り上げていく。『声は出されへんけど、手を上げるのも飛び跳ねるのも合法らしいですよー!!』と煽り、「合法的トビ方ノススメ」へ。ジャンプや両手を上下させる動きを促すと、その一体感でアリーナが揺れる。途中のMCではLove musicへの愛を語っていたはずが、いつの間にかどちらが浮き足立っているか、後ろの銅像がユニコーンかペガサスかで揉める。緩急の付け方がほんと巧みだ。『マイクとターンテーブル持ってきて何ができるか。ラップとDJなんですよ。見方は至ってシンプル。ラップが、DJがやばいと思ったらゴンフィンガーで反応してほしい!』とヒップホップの楽しみ方を観客に伝授。早くから邦ロックファンにも受け入れられ、ジャンルの壁をぶち壊してきた彼らならではのMCだ。菅田将暉とのコラボ曲「サントラ」をライブではR-指定がすべて歌い切るのだが、これが驚くほどかっこよくてもはやラッパーの域も超えていた。コロナ明けでの再会を観客に誓い、ライブを締めくくった。 6/26(土) マカロニえんぴつ@ぴあアリーナMM :「LOVE MUSIC フェスティバル 2021」1日目のトリはマカロニえんぴつ。お馴染みの鍵盤のイントロが響き「レモンパイ」で開演。『Love musicだけに愛を込めて「MUSIC」という曲を。』というVo.はっとりの一言で始まった「MUSIC」はラスサビで「グッド "ラブ" ミュージック」と歌詞をアレンジして会場を沸かせる。「ルート16」の途中ではリズム隊の音を急激に下げ、クラップの音を一段と響かせる演出も。コール&レスポンスの如く、観客に指示を出して会場皆で音で遊ぶ。グッドミュージックを鳴らし、とことん音で楽しませていく。『自分でも危うく嫌いになってしまいそうだったミュージックを愛でいっぱいのラブミュージックに変えてくれたのは紛れもなくあなたです!ラブソングにするにはあなたに届いてなきゃ、受け取ってくれなきゃ意味がない。マカロニえんぴつはラブソングで溢れたバンドになれました。そしてLove musicという番組があなたと出会うきっかけになったのであれば愛してやまない番組です。プロデューサーの三浦ジュンさんは「そろそろ出てくれなくなるかなー」とか言いますが…ずっと出ますよ!初めてLove musicで歌った曲を最後に歌います!』そうはっとりが話して、演奏されたのは「ミスター・ブルースカイ」。感情の入ったMCから圧巻の締めくくりで、終演後は鼻をすする音が響くほど感動のライブに。マカロニえんぴつこそ、ラブミュージックの申し子だと思わずにいられないアクトだった。
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