なくしたものばかり数えていたら 今日もまた日が暮れた 物語の終わりばかり考えていたら 朝が来た なんのため なにをして どこにいくのか まだわからないけど このまま腐り落ちてゆくならば 全てを君にあげよう 明く空 水面に映る月が 心をうつして 全てを愛していたはずだったのに からっぽの手のひら君はどこ なにもないけど なにができる 後ろ向きでも そのまま進め このまま腐り落ちてゆくならば 全てを君にあげよう 明く空 水面に写る月が 心をうつしても 声にならない声でその愛をただ叫べ 不完全なままの完全な 美しい君のままで 明く空 水面に写る月だけが この世界の隅っこで 届かない 手を伸ばしても光は ほの暗い闇の中 それでも叫び続けるだけさ たとえ全て失ったとしても