AWA
1,375
11
  • 2022.09.28
  • 4:24
AWAで聴く

歌詞

今月十六日に、 讃岐の八島を攻めらるべしと、 聞いてあり。 我も人も、憂き世に長らへて、 かゝる物憂き目にも、 又、直実や遇はずらめ。 思えばこの世は常の住み家にあらず 思えばこの世は常の住み家にあらず 草場におく白露、 水に宿る月よりなおあやし 金谷に花を詠じ、 榮花は先立って無常の風に誘わるる 南楼の月を弄ぶ輩も 月に先立って有為の雲にかくれり 人間五十年 化天のうちを 比ぶれば 夢幻の如くなり 一度 生 を享け 滅せぬもののあるべきか これを菩提の種と思い定めざらんは 口惜しかりし次第ぞ と思いさだめ、急ぎ都にもどりつつ 敦盛の御首を見ればもの憂さに 獄門よりも盗み取り 我が宿に帰り、御僧を供養し、 無常の煙となし申 御骨をおっとり首にかけ、 昨日までも今日までも 人間五十年 化天のうちを 比ぶれば 夢幻の如くなり 一度 生 を享け 滅せぬもののあるべきか 人に弱げを見せじと、 力を添えし白真弓 今は何かせんとて、 三つに切り折り三本の 卒都婆と定め、浄土の橋に渡し 宿を出でて、 東山黒谷に住み給ふ法然上人を 師匠に頼み奉り、元結切り、 西へ投げ、その名を引き変へて、 蓮生房と申。

このページをシェア
Atsumori(Vocal:Anna Yamada)
の他の曲も聴いてみよう
AWAで他の曲を聴く
はじめての方限定
1か月無料トライアル実施中!
登録なしですぐに聴ける
アプリでもっと快適に音楽を楽しもう
ダウンロード
フル再生
時間制限なし