電話を切ったとたんに 一人になってた駅 大事な一言だけ 聞こえなかったまま 切れた 部屋の中に 戻りたくない くたくたのスーツと靴を 眺めてた 立ち止まってる 心の残し 薄情な時が 二人を運ぶ 三本目の電車を やり過ごし 待ってる駅 とりつかれてるように 急ぐ人が 滑り込む 思い出すよ 君の声を 永遠にそばに居たい あの気持ち 立ち止まってる 心の残し 薄情な時が 二人を運ぶ それでも多分 二人は今も お互いのこと 考えてた筈 痛めたままの 心を残し 無言の時が 駆け抜けてゆく 止まらない人の河 流れ込んでゆく駅 空白の僕さえも 鉄の河の中で待っている