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透明少女と九月の蒼

Track by帰りの会

897
13
  • 2020.08.08
  • 4:38
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歌詞

色の無い日々は死んでいく 時計の上で朝を待つ少女 想像は昨日も今日も 漫画みたいな灰の色 溺れてしまうような 九月の天井の蒼は 四畳と半分の世界に 終わりを落として去っていく 晴天は滲んでいく 窓際で頬を濡らした少女 「ぶら下がったこの体になにか ひとつでも意味があったなら」 終わりを告げた赤い季節から 逃げるように君を連れ出すんだ 切って貼ったような 明日が来る前にさ ねえ、 透明に染まった あなたの世界をいつか うざったいくらい綺麗な色で 汚してしまおう 雨上がりの空みたいな あなたの笑顔の 不器用なその色に 染まっていたいのだ 意味の無い絵で埋まっていく 鍵を失くした少女の世界は 色の無い日々を 少しずつ忘れていった 晴天を仰いで 名前の無い唄を歌う少女 その目に映る九月の色は あまりに綺麗で このまま 死にたいと思った 「ねえ、 透明を攫った あの群青に沈んだ日々も うざったいくらい綺麗な色で 汚れた言葉も 分かんないままで 全部覚えていたいんだ 今日の空が終わるまで 笑っていたいから」 色の無い日々は死んでいく 時計は2時を指したまま 色の無い日々と死んでいく 世界に嘘をついたまま 大切だった偽物を 隠してしまった本当も 愛することができるなら 透明を望んだあなたの世界をきっと 掠れた赤い季節はいつか 忘れてしまうでしょう 見上げた天井の色は あなたが見下ろしたその色は あまりに綺麗だった 憧景に染まったあなたの世界を きっと何十回目の季節でも 覚えているでしょう 透明に霞んだあなたの笑顔の 不器用なそのその色に 染まっていたいのだ 曖昧なその蒼に溺れていたいのだ

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