もう届かない 波間のきらめき サンダル脱ぎ捨てて はしゃぐキミを見てた 髪とスカートを 風が乱すので 何か言おうとしても キミには届かない 沖をゆく ウミネコたち 自由に見えて 「今日はこのまま どこまでも行けるかな?」 ってキミは言った ナツノユメ すぐに醒めても きっと いつまでも 焼き付いては痛むことだろう 砂の中から 探してみるけど あの日のヒントなんて 何ひとつ見つからないのさ いったい 僕の正解は どこにあったの? サヨナラのかわりに 不意に背を向けて「冗談」 ってキミは言った 泣き顔をはじめて見せた キミを 無理にでも 連れ去るべきだったの? 夕闇に ナツノユメ まぎれてみても 何も変わらないよ でもときどきは顔を出すんだよ