Track by工藤祐次郎
夏が過ぎる田舎は夕立の後に 最後の花火と帰りの夜道 畳の上終わらない笑い話の横で お化けがこわくて全然眠れない 夏が過ぎる田舎の高校球児も 伸ばした坊主で進路気にし出す 誰にも見えなかった あの娘笑いながら 小さな景色にサンダルひとつ 忘れてった まだ夕焼けるなどこへ行った 夏が過ぎる田舎に煙がのぼってゆく 哀しい唄ならたくさん知ってる 「忘れてゆくのに」なんて あんまりじゃないか お前の知らない雲が焼けているぞ おーい まだ夕焼けるなどこへ行った