数えきれない闇の 罪滅ぼしみたいに 月の光が 乾いた地上を潤した夜 埋め尽くされた人の 絡みついた思惑 解きほぐされて すべてをふりだしに戻してゆく 静寂に浮かぶ女神 かすかな声に耳を澄ました 銀の匙ですくい上げた ほんの少しの安息の日を 分け与えてくれたら 流れゆく時にまかせて 繋がらない景色は 途切れ途切れの映画 褪せたフィルムに 若き日々は忘却の彼方へ 静寂に浮かぶ女神 澄んだ瞳で心癒した 怖がらず近づくと そっと寄り添い 守ってくれた どんなに時が過ぎても もしも終わりになっても 物語はいつでも 何もうまくいかない 涙の果てで 女神の匙が 魔法をかけるまで