ガラスの中でゆっくりと枯れる花 今日もまた水を替えて 移ろう季節取り残された僕らは 人生の雨宿りだ 何もかも苦しくて逃げ 出したあの日々を 今はただ抱き締め歩いて行けるから あなたにかける言葉に少しだけ 戸惑うけど また逢えた時は二人あの日より 笑えるから 欠けた心が満ちるのを待っている ありふれた痛みの中で 傷つけて傷ついて諦めた生活に 縋るように寄り 添うように咲いていた花は あなたが言う「あなた」 が少しだけ悲しいけど あの夜忘れたこときっと 思い出せるから 僕らはピンクムーンを 見上げることすら出来ないけれど それでも解けた靴の紐を 結ぶくらいはまだ出来るから あなたにかける言葉に少しだけ 戸惑うけど また逢えた時は二人あの日より 笑えるから あなたが言う「あなた」 が少しだけ悲しいけど あの夜忘れたこときっと 思い出せるから