目を閉じたら 君が見えなくなった 目を開いて 確かめてみたら 影が見えた とある選択を迫られていたんだ 運が悪いとか どうしようもないな それはいつもの帰り道 繋ぎ損ねた手のゆくえ その瞳が僕を見つめた 夢を見るんでしょう けど情けない ね あなたがどんなに賢くなろうと こんな世界は変わりはしないよ そんな風に世を見放して 二人並んで笑っていた 図書室の隅っこに二人きり それで十分でしょう 僕らは一度だけ 今ここにいる 夢の中で生きることを選んだ 君の痛みが分からなかったよ それが指先を掠めていく あの一瞬 は 僕らを奪い取っていたよ 目を閉じたら 君が見えなくなった 不自由なままの それを凝らしてみ たら 奇跡のようだけど 僕は傷の一つも ないから 腕を伸ばして 僕らの真実を この 世界から 取り返そうぜ 赤い信号の色が変わる その前に僕 の この声が 君に叫んでいたら 誰も気付かない風が過ぎたようなこ とだったんだろう 僕のせいだ 僕のせいだ ちがうよ ちがうよちがう 選ばされたんじゃ ない 悪いのは選ばさせた世界だ 君は息をして 止めないように 止 まらないように それを拒んだ 夢の中で君を抱きしめられる 君の影は僕を分かってくれた 分か ってくれた 僕は夢の中で生きることを選んだ 君の痛みが漸く分かったよ だけど指先を掠めてった あの一瞬 の 僕らの信号の色は「 」だった