雲の切れ間からヒラヒラ 不思議な手紙が届いた 小さい綺麗な封筒 真っ赤な宛名と押し花 中には空白の手紙 [ ](スペース)改行それだけ 言葉は何も書いてない それでも内容がわかる 「ここ」に来いと書いてあった 気づけば「ここ」まで来ていた 見えない人が待っていた 見えないけれど人だった その声は聞こえなかった 聞こえないけれど通じた 「それ」を探してと言われた だから「それ」を探し始めた 迷いも無く 理由も無く 探し続けるの 明日 見つかるかも 「それ」のありか 期待して いろんな所を探した ビルの谷間には無かった 砂場を掘っても無かった 壁の向こうにも無かった 今でも「それ」を探してる… 今日も「それ」を探している… 雲の切れ間からヒラヒラ 雲の切れ間からヒラヒラ ヒラヒラ