ねえ、 君から見て僕の顔は 何色に見えてるのかな 本当は君が描くような 澄んだ色なんかじゃないんだ 物語の主人公みたいな 正義のヒーローのような 行動と言葉をなぞった その結果が今の僕だっただけなんだ 心臓に点滴を刺すような歌で 朝を生き延びては 夜の重さに喉を絞められながら 息も止められやしない 握り続けていた心臓も 誰かの分だと知ってしまった その癖誰かを救いたかった それが本当の僕なんだ ああ 衝動的な愛で救われたくないよ なんて見栄を張って言ってしまった かっこよくなくてごめんね ああ 世界より君を選ぶって みんなに言っちゃった この腕は二本しかないのにさ かっこよくなくてごめんね ああ 振り撒いた情けが 牙となって襲ってきちゃった きっと全て許せると思った 強くなくってごめんね ああ 繋いだ手を放して君を置いて 行っちゃった 君を守るためのはずだったんだ 神様じゃなくてごめんね きっと僕は優しい人 でも君は僕より優しい人 優しい人ばかり傷ついてく このどうしようもない世界でさ きっと僕は愚かな人 でも君もおんなじ愚かな人 だから分かってくれると思った それを願ってしまったんだ ああ きっと僕は優しい人 でも君は僕より優しい人 どうか君だけは僕みたいにさ 光を見失ってしまわないで きっと僕は愚かな人 でも君もおんなじ愚かな人 だから君が何かを思うかわかるよ こんな結末じゃ嫌だよね ああ 貫いた思想が 誰かの心を殺しちゃった それだけが正しいと思ってた 嫌いになれなくてごめんね ああ いつの日か投げた言葉が 全部返ってきちゃった この温度は確かにあるのにさ 神様じゃなくてごめんね ああ さよならをしないために こうするしかなかったんだ 君の眼に頼りたくなってしまった 理想になれなくてごめんね ああ 全人類を愛すなんてことは できなかったよ だからどうか僕を恨んでくれ 神様じゃなくてごめんね