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The Reason To Dance (feat. 寺尾紗穂)

Track by鴨田潤

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  • 2020.11.25
  • 5:23
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歌詞

「いってきます」なんて 恥らいながらも 希望からめた声が 玄関から聞こえてきたもんだからさ 「いってらっしゃい」って それがあたかも日常だったように 平静を装って返事したんだ、 けれども たったいま交わされたやりとり、 なかったんだよ何年も お互いこの先訪れないって ほんとうにほんとうに もつれて絡まった関係だったはずが 戻ってきたんだ 夜は「ただいま」 「おかえり」っていう あたりまえの暮らしが きのうよりもっと唄う鳥も あつまりはじめたんだよいま きのうよりもっと唄う鳥も 弾んでくテンポいい会話がほら 1.2.3.とリズムを掴んだら 腰をあげて 片付けしていた部屋に戻って A.B.Cから並んだ本棚の ほこり雑巾で ふき取りながら軽く踊って ムーディーなピアノが ラジオからスイング つられて洗濯まで できそうな休日ってことは good enoughなふらつきで 午後からも いい予感がするよなしないよな きのうよりもっと唄う鳥も さわがしくなってきたね きのうよりもっと唄う鳥も 躍動をはじめたからさ 左から順番に握手する手と 右から鍵盤にタッチする手 心の羅針盤が示す方角で ローカルとアーバンは交わって 探してる答えはここにない ハグしてる支えはただの期待 読みかけの本のページない 産みかけのアイデアのゲージは倍 「向かう 移動 集う きっとそれは光る希望 なのかもしれないよ ふとした理由がわからない ちょっとした理由がわからない 意図した理由がわからない ここにいる理由がわからない」 なんて昨日の夜きみは、 喉のなかに詰まっていた、 ことばふりしぼって 壁にぶちまけ、ふりみだしたんだ ふるえた声は美しいほど 人間らしくてさ やっときみが生きてるんだなって 実感、あのときしたんだ きのうよりもっと唄う鳥も だからきょうの一日はあれさほら きのうよりもっと唄う鳥も いつもと違うんじゃないかって きのうのことばを考えながら、 久々に座るキッチンのテーブル あのとき、 きみは奈落の底を見つめながら 「インターネットにでまわってる 手垢にまみれた格言で 慰めようとするのはやめてくれ」 と投げすてた後、 疲れた顔して ぼくが泣いている理由なんて わからないだろう って、最後つぶやいたんだ。 なにいってるんだ 泣いているきみのそばに ずっといた理由がわかるかい? この先これからも 泣いているきみのそばに いるだろう理由、 そしてこれまでも 君の泣き声を 沢山聞いてきた理由が、 わからないからこそ 寄り添い続ける理由が。 おたがいが ことばに出来ない理由が。 じっくりと時間をかけて 示す理由が。 もしわかるなら、 だったら答えはでるだろう これからぼくらが ダンスフロアへ 踊りだす理由もわかるだろう さあ、そこからさ、 玄関をでたきみは 通りに出て、道を辿る。 街をみつけ、人並みをみつめ、 四つ角でいずれ、 足をとめるだろう。 地図を眺め、坂をあがり、 広場で休み、 足取りを速め、 ダンスフロアへと向かう。 踊ることは、今をつかみ、 夢中を知る。 やがて疲れ、夜がくれば、 戻っておいで、 明かりのついた、玄関の方へ。 そしてきみは、扉をあけて、 日常のなかで、 「ただいま」と投げかけるだろう。 そしたらまた、 あたりまえのように、日常の声で 「おかえり」って、 投げ返すだろう。 生活はいつも、まばたきの間、 時間をとめて、 人それぞれの、バラつきを与える。 だからぼくらは、言葉を投げて、 リズムをあわせる。 眠ったり、起きたり、笑ったり、 お互いのリズムを、確かめあって、 きみのそばで、 踊る理由を考えてゆくんだろう。 「ただいま」 「おかえり」っていう、 あたりまえのリズムで。 「ただいま」 「おかえり」っていう、 あたりまえのリズムで。

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