GRIEF TO THE WORLD

歌詞

人でなしを撃ち殺して 檻の中で暮らす青年 カビだらけのパン頬張って想い出す 木漏れ日のような時間 彼はその頃　鍛冶屋見習い 長靴を履いた少女に行き遭う どうやら魔女 形見の時計を落としたうえ 帰り道に迷い泣いていた ｢森まで送ろう　時計も探そう｣ それ以来　幾度も時計を探し いつしか2人逢うために時計探し ｢石炭袋は重いんだ｣ ｢自分のホウキが欲しい｣ 語りあう 木漏れ日のような時間 ある日街角　酔う兵隊の声 ｢魔女の時計を盗んだ 見せてやろう｣ あれは、と駆け寄る少女 あとを追う青年 掴み合いの果て兵隊は 少女にサーベルを振り下ろした だから撃った 当然撃った 彼が打った鉄で造られた銃が 命を奪った でも良いんだ 彼女はかすり傷だ 時計もあった 晴れて彼は檻の中 死神と相部屋 綺麗な思い出を胸に ネズミと暮らす 兵隊は偉かった 青年は死ぬまで檻の中 ただ少女が気がかりだった 手紙も届かない森の中 吊るされ鞭打たれ わずかに開いた目に 飛び込んだ壁には "Grief to the world. The Saviourisn't come." ネズミに餌をやりまた眠る 1000の夜を数えたころ 月明かりをさえぎる影 窓の格子　音もなく消える 不思議に思い　覗けば 満月に浮かぶ ホウキにまたがる長靴の魔女 差し伸べる照らされた手 声を失い　驚く彼ににこりと笑い ｢ひとりで飛べるように なったのよ｣と 2人ホウキまたがって 自由の空へ 海の明かりは燃える火の粉 ネズミはポケット 使いこまれたホウキの留め具は しばらく後で きっと彼が打ち直すんだろう