ある日両腕傷だらけの女が あたしにくれたお手紙 あなたには私の気持ちが わかるんでしょ? って書いてあったの ごめんなさいね ちっともわからん 何故ならあたし ファッションメンヘラ 人の痛みについていけないの あたしは自分のことさえ知らない あたしはどこまで心無いんだろう 裏切られても責められなくって 自分が悪いだなんて傷つけ 手首に咲いた紅色に やっと息をついてるあんたに 反吐出そう あんたがつくる涙のダムにさ 怒り一個のダイナマイトを投げ込み 決壊した所に虹が出て 奇麗だねって 微笑(わら)って見せてよ お願いだから 強くなって頂戴よ 涙も血もほら 返してあげたいの 今 雨のち雷雨 槍まで降る 不運は止まぬ あたしたちの頭上 謙虚に己が身を殺せる 奴が偉いだと糞食らえ 「言いたいことも言えない世の中」 そんな詩が代わりに蔓延るよ 男 男女 女 おかま それぞれ楽しく生きさせてくれよ 誰かになりたい 甘いところだけ 愛し愛されてると思ってた 労わり合えていると思ってた お互いエゴで 雁字搦めだと気づいた頃にゃ 舵は動かない あたしが投げた救命ボートに あんただけでも逃げて生き延びて きっとほんとはそんなの言えない 一緒に死んでくれと言うのだろう 何処まで行っても 変われないのかな 誰かの為じゃなく 自分のために今 変わって頂戴よ 変われよ 明日でいいから 嘘 今だ