触れた体温が 少しずつ冷えて 赤い唇も 白く沈んでた あなたの匂いが髪に絡むまで 寄り添いあっていたのに どうしてあなたは私を愛したの? 繋いだ心を離して 「ごめんね」 それしか言えなかったんでしょ? その一言それだけが私を貫いた ナイフ 偽りの言葉 私、気づいてた 言わなくてよかったのに 余計傷つくから 彩度を失くした二人の時間は 頭の中散らばったまま 私の仕草も私の声も 今ではもう要らないでしょ? それならもう私を捨てればいいのに 優しく最後に告げた 「さよなら」 云う日が二人の終わる日 「これで最後…」 物語に終止符を刻んだナイフ