朝焼けで染まらなかった目さえ 夕焼けで潰れかけ 片方の目だけで勝手に前見て うちに帰りました 暗いトンネルをなんなく通ったあと 足の速い日々を思い出しても僕は 悲しくはないのです ただ地獄の沼の底みたいだったあの 部屋を 思い出すだけ 思い出すだけです 海は遠くて見えっこないので 思い出すだけ 思い出すだけです 手を振ってる子の影も 見えませんでした 強張った体で虚ろでした 光る街の真ん中であんなに 悲しくても 涙こらえた最後の言葉が 「会えてよかった」 でホッとしたんです 今はもうあの時のこと思い出しても 僕は悲しくはないのです ただ君の顔が蘇り置き 去りのなにかを憂い 眠れないだけ 眠れないだけです 海は遠くて見えっこないので 眠れないだけ 眠れないだけです 手を振ってる子の影も 見えない場所から 思い出すだけ 思い出すだけです 海は遠くて見えっこないので 思い出すだけ 思い出すだけです 手を振ってる子の影も 見えませんでした 朝焼けで染まらなかった目さえ 夕焼けで潰れかけ 涙こらえた最後の言葉が 「会えてよかった」 でホッとしたんです