もし、またもう一度

歌詞

愛犬の死とおじいちゃんの死に際 それ以外に見せた事のないその涙 頑固で素直じゃない不器用な性格 それはきっと俺が 受け継いでいるはず 昔は母子家庭 親父が怖かった 震えながら様子見てた 玄関のボロいドア イジメられるよりも恐れた アンタのゲンコツと金の事で揉める 母との口喧嘩 共に暮らし始めたのが小学五年生 少しずつ大人になり何年か経った 親父との通勤 職場の温かい部屋 初めて見た口では語らないその背中 HIPHOPに出会ってから 毎週末クラブへ これ以上にないくらい 気持ち込めて歌うぜ 最後の最後に素直になって 俺の1番のファンでいてくれた 貴方に向けて。 もし、またもう一度会えたとしたら あの頃みたいに抱きつきたい もし、目の前で現れたならば 涙堪え笑顔で言う ありがとう 引っ越す事が決まって 7年間お世話になったアンタが居た 工場の仕事も辞めて 家族とも離れてバラバラになって でも大丈夫 俺の親父だからなんて思った まだありがとうも何一つとして 言えてない して貰う事ばっかりで 何もして上げれてない 置き去りの洋服とゴルフクラブ でも後悔と未練 残してなければそれで充分 毎日のように来てた うるせぇというLINE 懐かしいと思う事が 正直言えば虚しい 寂しがり屋な所は 俺と似て子供だ 徐々に出なくなった電話 返信すら疎か 四人で迎えた正月も 独りで迎えてたらしい トッピング付きの素麺は 味がしなかったらしい もう辛い思いはすんな後は任しとけ 夜中1人思い出す 親父の笑い声 親父の車から響き渡る自分の曲 親父のジャケット羽織り ステージに戻る 見てくれてるって 必ず届いているはずと 信じて涙こらえ 豊洲の舞台に立つ1月 悲しさ押し殺して今日も眠りにつく 立派なアーティストになると ここで決意する 幸せでいられるように祈る冥福 口だけじゃない事を この曲で証明する もし、またもう一度会えたとしたら あの頃みたいに抱きつきたい もし、目の前で現れたならば 涙堪え笑顔で言う ありがとう