AWA

驟雨は囃子

Track byIDONO KAWAZU

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2
  • 2021.01.15
  • 3:48
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歌詞

雨は真夜中に傷つきながらも往くの 貴方の名前を噛み殺しながら往くの 何時までも 深い陋巷、煙る朦朧、屍を貪る溝鼠 腥い様相に、漏れる雨音、蛇腹の跡 排水垂れる娑婆色液、紊乱の臭いさ あの時、押された烙印を 掻いても 掻いても、消えやしないな 積もり 積もった創傷は正しい感度鈍らせる 「彼奴の所為だ」と喚きたい 「濁世の所為だ」と嘆きたい 幽暗めいた宵の淵独り腰掛夜に耽り 浮世は常々、祭の幕開け 雨は真夜中に傷つきながらも往くの 貴方の名前を噛み殺しながら往くの それでも 降って湧いて餌食は舞踊る 切って縫って感情めったら 喰って呑んでまだ猶足らぬ 奇衒って傾いて盲目状態だ 沛雨は段々強くなり 道行く人々消え去った 帰る処も傘もなく 成す術もなく降り濡つ 誰もいない筈なのに 何故か心底安心できる この滂沱や凛冽は 誰のものでない僕のもの 刃金の渦と手傷の跡 累の聲と表裏の表情 澱みの虚と祭りの後 帝都の嘘と錆色柵と 雨ハ雨ハ涔涔ト 夜ハ夜ハ深深ト ヤムコトハナイ 雨は真夜中に傷つきながらも往くの 貴方の姿を振り切りながらも往くの それでも 雨は真夜中になみだを隠して往くの 貴方の言葉を噛み殺しながら往くの それでも 狂って泣いて被害者意識か 勘違って蟠って何様状態だ 喰って吐いてもはや満足だ 塗って剥いで真っ黒道化だ 酸いも甘いも紙一重 天夜月に照らされる

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