ぽっかりと空いた心の隙間に 生ぬるい風が吹きつける ひとときの憧れは眠り続け 僕らは何度も何度も 出会い直すだろう 影はあの頃からずっと形を変えない 大きくなることも 小さくなることもなく 遠ざかることも 近づくこともできない 君を探すため始まったこの旅は ただ僕をひどくくたびれさせた まるで振り子のように心は揺れ 誰もが惨めな旅へと落ちていく 始まりもないまま始まって 君はいつも終わり方ばかり押し 付ける 気まぐれなやつ でも愛してるよって言いたげさ いつか訪れるすべての別れに きっと怯えているくせに 照らしてよ この世の理不尽を 暴いてよ そいつにへばりつく快楽を どうしようもないくらいの 可笑しみを 感じさせてくれないか 歌います ムーンリバーを待ちながら どこかで おやすみ