そこの花に名前をつけてあげよう また会えるような気がするから となりを過ぎてもう会わない人の 顔を覚えていつか思い出そう それなら僕は大丈夫だと そう思えるからいいものだよ 月のかたちをノートにとりながら 明日の月に知らないふりをして はじめてみたはずの澄んだ色を 誰かの後ろに重ねてみたりする それなら僕は大丈夫だと そう思えるからいいものだよ 僕はこれまで ずっとそんな感じで 愛すらもよくわからないまま 夜の暗さがなんだか好きで また星空を見上げたりしている こんな僕でも大丈夫かと 不安になる夜もあるけど 今と出会うこの夜は 二度とは訪れないから 夢とか思い出とかに 少しの間、手をふる わせて 震わせて 今と出会うこの夜は 二度とは訪れないから 夢とか思い出とかに 少しの間、手を震わせて