恋をして。 それは泡の様に 私の心から 消え去って いきました。 青空が 哀しく澄み渡り その向こう側では お変わりないですか? 〈♪〉 朝,昼,夜通し独り 涙拭いて そっと。 まただよ! あの声, 君とよく似た…… “会いたい。” 今,空に浮かべた 声が空気と 混ざり合う “君の手が, つかめますように。” ―そう,願うの。 〈♪〉 旅を捨て 雲へ向かう独り, 私の行き先は 何処に あるのでしょう 青空は 優しく 突き放す。 その向こう側には 届かせまいとして。 ただ 見た 君の温度を 触れたとして, 散った思いを どうして儚いと 呼べるの? どうか 今,手を振れず, 過ぎる「今」 それを忘れないで。 君の手の平を 思うだけの日常で, 泣きたい。 今,空に浮かべた 君を空気に 溶かしても 変わらない 気持ちがあるだけ ―それだけです。 さよなら。