少年は1000円札を 捨てることと大概変わんない 暇つぶしで日々を過ごして行く 羊数えながら 沈み込む0.の浮遊感 今日もどこかで 何かのサイレンが鳴る やんちゃ好きなあの娘は 誰がつけたかすらも分かんない 花言葉を律儀に信じている 後ろ姿の表情と 選択肢の背後は不透明 一人一人の 口を塞げば真実は二つ ビスケットみたいなあの月を 今宵君も眺めていたらいいな 融けた静寂に春の匂い 目立つ赤や黄のライトが揺れる 終電後始発までの紀行 歩け朝の気配がない夜も 老いぼれた信号機の灯と 消えかけの道で踊ろう やがて街は人に溢れ 声は届かなくなるのだろう 憧憬はまどろみの中で 霞んでいた 出会う別れる人の中で あなたも忘れてしまうのでしょう 似てはいるが同じものは無い 本日もまた孤独な心夜徘徊