夏蚕

歌詞

また夜が顔を出す あのお月様がパパ 痩せ細る体抱いて 望まぬ明日へ「おやすみ」 また夜が顔を出す お腹は空いてないわ 幸せな夢を見ましょう 一時だけの 出来損ないではずれくじ 名付けられるは穀潰し 鏡に映った透明 燻んだ情景 巣くった亡霊 冷たい夏の落とし物 ただ愛されず 汚れた揺籠 大きな隙間を 螺旋を描いて 落ちてゆく あてがわれた価値基準 椅子が足りない愛育 生とはつまり対立 この無機質な空室 雁字搦め名前さえも定められず 部屋分け 惨事だらけされど流れ変えず手離れ また夜が顔を出す 逆さ吊りの暗闇 慎ましやかに生きましょう 尽き果てるまで 絵本の中の少女 暖かな腕の中で 先を語り 笑い 愛されていた 望まれていた いつの間にか 増えゆく傷の痛みは消えて 汚れた揺籠 大きな隙間を 螺旋を描いて 落ちてゆく あてがわれた価値基準 椅子が足りない愛育 生とはつまり対立 この無機質な空室 雁字搦め名前さえも定められず 部屋分け 惨事だらけされど流れ変えず手離れ この世の全てから忌み嫌われ どれだけ広い空を眺めても 決して飛べやしない白い羽を 引き摺り無様に願うだけ Round and round Fall into the swirl of endless life ただ愛されず 汚れた揺籠 大きな隙間を 螺旋を描いて 落ちてゆく 増え続ける傷 不完全な繭 何者にも成れず 散りゆく あてがわれた価値基準 椅子が足りない愛育 生とはつまり対立 この無機質な空室 雁字搦め名前さえも定められず 部屋分け 惨事だらけされど流れ変えず手離れ