昨日の夢の続きを、 また見たいと願った。 知ろうとすればする程、 死にたくもなるけど。 遅効性の毒が回る、 もう手遅れになった。 思考する暇も無いほど、 この快楽に溺れていくんだ。 ああ、そうだそうだ。 楽天の地。 二人なら行けるよ。 裸足のままでさ。 君の頬を伝う、僕の指。 形も知らない。 端から其処には在るはずの無い、 花の色。 君を殴って、振りかぶって、 また、抱きしめてしまうよ。 愛おしくて、憎らしくて、 まるで真の愛に気づいたみたいだ。 許して、僕を許して。 この心を満たして。 荒んだ部屋に二人。 きっと僕らは取り憑かれている。 昨日の夢の続きを、 また見たいと願った。 理想の音を奏でて。 そう、骨が軋むまで。 異常な程、叫んでいる歪な鼓動で。 破裂していくこの様を、 聢と君に見ていて欲しいんだ。 憂、溢れど、不安楽。相愛、彩度。 嗚呼、生きる理由は君だと。 君の頬を伝う、瞳が揺れる。 息をしよう、この部屋で。 最低だと思った、本能に。 君を殴って、振りかぶって、 また、抱きしめてしまうよ 飼い慣らして、取り繕って、 またも真の愛に気づけないでいた。 分かった。 宙に浮かんだ君は、 笑っていたんだ。 荒んだ部屋に一人。 きっと僕は踊り疲れている。