幽霊

歌詞

薬混ぜた味噌汁飲んだ やがて体ゆっくり消えた ちゃぶ台の上蝿がとまる そいつオレをチラッとだけ見た 万年床に散らばった 瓶と下着と古い本と コンビニの廃棄弁当 もうスマホもなんもないよ どこにもいないオレは幽霊 もうあの娘にも会えないぜ だれも見ない 知らない いない 占いしてもなんも出ない 生産しない 税金いらない 明るい昼に蛾はいない サンダルつっかけ外に出た アイスクリームの街溶けていた 蝿がブンと飛んでそんで オレは生きていても死んで いつか化けて出てやるって 世間様にそう伝えといて そのうち歯もなくなって 気づけば骨もねえや オレの資料どっかあるか？ オレのことわかる奴いるけ？ ああすっかり忘れていた 汚れた蒲団の下には ひどく現代的な春画 消えるオレは街の神話 だれも見ない 言わない 聞かない さわらぬ神にゃ祟りがない UFO乗ってぶらんぶらん ホウキ片手にタリラリラーン 学校でも職場でも コンビニめし屋 駅のホームでも 結局はいなかったんじゃないか とすら思えてくるんだ 蝿がブンと飛んでそんで オレは生きていても死んで いつか化けて出てやるって 世間様にそう伝えといて だれもいない古い部屋で そのうちぜんぶ腐っちゃって ぶらっとあの世でも行けりゃ まったくいちばんいいのだが だれも恐れないオレは幽霊 物語りから落ちこぼれて SNSの果ての果て そんなとこがマジあるんだって 都市伝説の街に立って 自分から迷子なって ぱっと光りさっと去り うらめしや～なんて口笛 セレブ一般貧困層 さらにその先奥がありそう 奥田民生の曲聴いて ぶちあがる青春でもよかった 蝿がブンと飛んでそんで オレは生きていても死んで いつか化けて出てやるって 世間様にそう伝えといて 蝿がブンと飛んでそんで オレは生きていても死んで いつか化けて出てやるって 世間様にそう伝えといて