徒花

歌詞

もたれた窓越しに枝垂れた花の色 街の喧騒に疲れた顔が映る 貴方の影を探しながら 幸せ不幸せ揺蕩う現世(うつしよ)に 歪んだ感情は 邪魔なだけなのでしょうか? 憐れみなんていらない 淡く黄昏て貴方は風の様で 姿も残さずにこの指すり抜けるだけ ただ散りゆく私は徒花 思い出だけ抱いて眠るの 許されないひと時でも 貴方のそばにいる 叶わない夢 私は馬鹿だな 問いかけた言葉に宛てはない 刹那に咲くこの身を重ねても 宵越しは一人 貴方の傍らで剥がれ落ちた欠片 (かけら) 朽ちゆく花弁に注ぐ水などあろうか 愛してなんて言わない 渇く喉元に差し出された指先 求めてた言葉が無意味な戯言と 知った まだ苦しくて私は徒花 虚ろに彷徨う人の世に 枝の先で抗っても 運命(さだめ)は変わらない でもわかってる 私は馬鹿だな 出しかけた言葉を飲み込むの 咲き誇れこの身を焦がしても 宵越しは一人 踊り疲れた身体に 無情にも朝は来るの 愛してなんて言えない せめて側にいて 嗚呼 ただ散りゆく私は徒花 思い出だけ抱いて眠るの 許されないひと時でも 貴方のそばにいる 叶わない夢 私は馬鹿だな 問いかけた言葉に宛てはない 刹那に咲くこの身を重ねても 宵越しは一人 孤独に疲れて 最果てに一人