風前

歌詞

年の近い彼女に世話になって 毎日遊び歩いて 夢を追う行為は全ての体たらくを 肯定させた 「今は苦労かけるが近いうち 100倍にして返す」 腐った台詞にも君は 「楽しみにしてるね」と笑った 朝まで飲んで寝た僕と後輩に 毛布かけて出社 嫉妬深い僕のために 人間関係は全て変えた フリーペーパーに小さく載った僕を 嬉しそうに眺める 君の横顔が手探りの世界で唯一の光 思考は歪む 素行は悪い 金は無い 心は狭い それら全てを 結果が出ないせいにして周りを睨む 世間にも仲間にも彼女にも見放され 行き着いたのは たったひとつの光も失った 自称のみの天才 へこんだ郵便ポスト見て 「また殴ったの？」って 悲しそうな哀れむような あの夜の君が忘れられない 灯火 なぜ灯ったか灯火 全て惑わす灯火 狭い部屋に広い夢を並べ 笑い合った灯火 守り続けた灯火 そこに価値などあるのか いつまでも消えない灯火 あれからもしぶとく生き永らえ 沢山恋に落ちた だけど僕を大切に思ってくれる 人ほど泣いていた 日本人の幸福度は世界的に かなり低いらしい 平均値を下げているのは もしかしたら僕かもしれない ポイ捨てする人間を疎む 正義感は持っているが 投げ捨てられたものを ゴミ箱に持っていく親切心はない 他人のせいにしない、全ては自分 と言い聞かせ続けたら 心の痛みに慣れた 無機質な自分が出来上がってた 優しくなりたい綺麗でいたい 役に立ちたい 励ましもノイズに聴こえる 歪んだ心をどうにかしたい 灯火 なぜ灯ったか灯火 全て惑わす灯火 僕という人間を 白日の下に晒した灯火 守り続けた灯火 そこに価値などあるのか いつまでも消えない灯火 違う生き方を選んでいたら あなたには出会えていなかった 縁による延命 灯火 心を削る灯火 全て狂わす灯火 色や形を変えながら この瞳に貼り付く灯火 とても綺麗な灯火 そこに本当にあるのか 幻にも思える灯火