Track bycanoue
消えた国に建つ古い時計塔の 軋む歯車の奥に隠された図書室 ランプの灯りの中で 針の音が迫る 知識の埋もれた部屋は 黴の臭いがした 長い巻物を捲る指の先で 文字が囁いた 人と竜たちの歴史を 闇に沈んだ夜に光を奪いあえば 永き争いとなり何れかは滅び往く 竜が時計を護り 人が竜に祈れば 互いを想う限り世界は共に 竜と人がつくられた頃 創世の時代を感じて 涙で汚れた頁 正解は見つからず けれど私は信じる 夜は明けることを 光を奪いあわずに 照らしあえるのなら 古のような世界を きっと創れるはず