何か得体のしれないもの ぼくを引きつけて離さない 手をとって最低なゲームに ぼくを誘いこんで迷わせる 奪い取った自由と 君の笑顔が まるで鏡の向こう側みたいに ひどく歪みだす そこに何かいるんだ 嘘じゃないんだ 暖かい春の陽が まぶしすぎてもううごけずに 黙りこんだ君の腕に つかまってふるえだすからだ いつか夢に見た日々を すべて置き去りにしたままで どうか本当の優しさで ぼくを包みこんで眠らせて やせ細った指を 君のまぶたに 奇蹟のおこる前ぶれのようでも 何かこの部屋で おこるわけじゃないんだ そうじゃないんだ 少しずつその胸に しまいこんだつぶやきが今 ヒステリックな叫びになる 凍てついた静寂のすきま この闇を埋めつくし のしかかる何かを胸に こわれそうに揺らめいてる 抱きあったままのふたり 少しずつその胸に しまいこんだつぶやきが今 ヒステリックな叫びになる 凍てついた静寂のすきま